米のイラン攻撃で安保理緊急会合 米国連代表「同盟国と国民を防衛」と正当化
国際|
06/23 08:47

アメリカがイランの核施設を攻撃したことを受けて国連の安全保障理事会は緊急会合を開催し、アメリカは自国の行動を「同盟国と国民を防衛するため」と正当化しました。
アメリカ
シェイ国連臨時代理大使
「ついにアメリカは同盟国を防衛し、自国民とその利益を防衛するため、断固とした行動を取る時が来た。イラン政権は核兵器を保有してはならない」
アメリカのシェイ国連臨時代理大使はこう述べたうえでイランに対して「トランプ大統領が発言したように、イランがアメリカ人やアメリカの基地に対する攻撃を行えば、壊滅的な報復を受けることになる」と牽制(けんせい)しました。
イスラエルのダノン国連大使は「アメリカが世界的な安全保障に対する最大の脅威を排除した」とトランプ大統領に対して感謝の意を述べました。
一方、イランのイラバニ国連大使はアメリカを「核兵器を使用した唯一の国家で、2つの都市で何百万人もの人々を殺害した」と指摘し、「イランが核兵器を得ることを阻止するという、荒唐無稽な口実のもと、再び違法な武力行為によって我が国に戦争を仕掛けている」と厳しく非難しました。
また、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長がオンラインで参加し、イランの核施設の現状について説明しました。
グロッシ事務局長によりますと、アメリカが攻撃したフォルドゥの核施設にクレーターが確認されたが現時点で地下施設の損傷については評価できていないということです。