交渉が難航するガザ地区の停戦協議を巡り、イスラム組織ハマスが提示された案に新たな要求を追加して回答をしたことが分かりました。
　中東のメディアなどは23日、停戦交渉に詳しいパレスチナ情報筋の話としてハマスが仲介国に提示された案への正式な回答を提出したと報じました。
　回答は前向きだとしています。
　一方で、イスラエルのメディアは、ハマス側から新たな要求があったと伝えました。
　イスラエル軍がさらに国境に向けて撤退することやアメリカなどの支援を受けて物資配給を担う「ガザ人道財団」の活動を終了させることを求めたとされています。
　さらにハマスが解放する人質1人に対してイスラエル側が釈放するパレスチナ人の比率を引きあげることも要求したということです。
　アメリカのウィトコフ中東担当特使は24日にイタリアでイスラエルやカタールの高官らと協議に臨む予定です。
　ただ、仲介国はハマス側に回答をウィトコフ中東担当特使には提示しないと伝え条件を譲歩するよう求めたとされ、交渉が進展するかは不透明です。