30年も議論続く「選択的夫婦別姓」決着はいつ?
政治|
05/07 21:45
宇多田ヒカルさんが新曲の中で夫婦別姓に触れていることが話題になっていますが、国会では立憲民主党が改正法案を提出しました。
2日に配信を開始した宇多田ヒカルさんの新曲が話題になっています。
宇多田ヒカルさん「Mine
or
Yours」
「どの道を選ぼうと選ばなかった道を失う寂しさとセット。令和何年になったらこの国で夫婦別姓OKされるんだろう」
選択的夫婦別姓制度がいつになれば導入されるのかを問うかのような歌詞があり、議論を呼んでいます。
X(旧ツイッター)への投稿
「賛成でも反対でも、皆が考えるきっかけになっている」
「宇多田ヒカルは好きだけど、夫婦別姓を歌うのはちょっと違うと思った」
そんななか、国会では…。
立憲民主党
辻元清美代表代行
「本当に選択的夫婦別姓、この改革なくして日本の前進なしというような思いで(法案を)出しております」
先月30日、立憲民主党が国会に提出した選択的夫婦別姓の導入に向けた民法の改正案。婚姻時に夫婦が別姓を選べるように定めたもので、懸案となっている子どもの姓については親が「婚姻時」に決めることで、きょうだいの姓を統一することにしています。
現在、野党が過半数を占める衆議院。法案の筆頭提出者・黒岩議員は、最低でも5月中の審議入りに意欲を見せています。
立憲民主党
黒岩宇洋議員
「議論を戦わせることによって何が問題点なのか、何が納得いけるのか、この中で賛同者を輪を広げて可決に持ち込みたいと思ってます」
しかし、今回は立憲の単独提出。野党の足並みはそろっていません。
野党第2党・日本維新の会は…。
日本維新の会
前原誠司共同代表
「同一戸籍同一氏の原則を維持しながら改正により不利益を解消するという改革案であり、実現性が最も高い案だと考えております」
旧姓の通称使用に法的効力を持たせ、住民票やパスポートに旧姓を記載できるようにするなど立憲とは一線を画す内容で、近く法案を提出する考えです。
選択的夫婦別姓に前向きな国民民主党の玉木代表は党の考え方は近いうちに集約できるとしたうえで、与野党で幅広い合意を得る必要があると指摘。
国民民主党
玉木雄一郎代表
「我が党と立憲民主党で賛成しても法務委員会で過半数を占めることができないので、明確に反対を示しておられる野党もいらっしゃる」