TBSテレビに「放送倫理違反」BPOが判断 番組と広告の識別を問題視
政治|
07/11 16:41

BPO(放送倫理・番組向上機構)はTBSテレビのバラエティー番組で本編と広告の識別で誤解を招く演出があったと判断し、「放送倫理違反があった」と発表しました。
TBSテレビは2024年10月に放送した「熱狂マニアさん!」で家具・インテリアを扱う大手企業1社のみを全編で紹介しました。
番組内でこの企業のCМが流れるなど、視聴者から「番組と言いながら、広告ではないのか」という指摘があったということです。
BPOの放送倫理検証委員会は番組が企業のロゴマークを常に掲載するなど番組と広告の識別に対する認識や検討が甘いこと、この企業のCMが本編と直結、または近接していたこと、こうした事態を防ぐ役割を担う考査も十分に役割を果たせなかったことを指摘しました。
そのうえで、民放連(日本民間放送連盟)の放送基準に反していて、放送倫理違反があったと判断しました。
番組と広告の関係を巡っては、民放連の放送基準で「広告放送はコマーシャルとして放送することによって、広告放送であることを明らかにしなければならない」と定めています。
TBSテレビは「BPOの意見を真摯に受け止め、番組と広告の識別について番組の制作から放送に至る過程において適正な対策を講じ、視聴者の皆様の信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。