MAP 閉じる

検 索 閉じる

番組検索

番組キーワードから探す

番組名から探す

KBCマップ

エリア

全国のニュース

AIが参院選投票率48.3%予測 「選択肢不在」の感覚広がり政治への諦めが影響か

政治

07/11 19:00


 20日の投開票を控える参議院選挙についてAI(人工知能)が3つのシナリオを示しました。なかでも最も有力なのは投票率が48.3%と予測しています。
 第一生命経済研究所・柏村佑主席研究員がAIに過去の投票率や内閣支持率、物価や雇用といった経済指標に加え、SNSの投稿など様々なデータを入力し、今回の参院選を分析しました。
 その結果、3つのシナリオが示され最も起こりやすいのが「無風・低位安定」で予測投票率は48.3%でした。
 与野党が明確な争点を示せず有権者に「選択肢不在」の感覚が広がり、政治への諦めが投票行動を鈍らせるとしています。
 次のシナリオは予測投票率が55.2%の「争点明確化」です。
 「減税か財政再建か」など対立軸がはっきりして議論が活発になり、無党派層や若年層の関心を引き出すというものです。
 最後は3つのシナリオの中で発生する可能性は一番低いものの、大きな政治スキャンダルや急激な物価高騰などにより、「現状へのNO」という強い意思によって選挙への機運が爆発的に高まり、予測投票率が最も高い62%になると分析しました。
 このように、今回の参院選の投票率は2019年の48.8%に近い水準になるとみられていますが、状況によっては50から60%になる可能性もあるということです。
 柏村主席研究員は「過去の客観的なデータなどを学習したAIが示したシナリオは中立的なものであり、ポジションにとらわれないものであると考えている。主権者はこれらを参考にしてほしい」と話しました。
 さらに、AIによる分析は私たちの政治への関心の高まりが投票率を押し上げる可能性を示唆しているということです。

7月11日(金) の記事一覧