年金法案“底上げ”の修正協議 立憲要求に石破政権応じる意向を表明
政治|
05/22 09:25
21日、石破茂総理大臣と野党党首による党首討論が行われました。年金法案について石破総理は、立憲民主党から要求された修正協議に応じる意向を表明しました。
■党首討論で熱いアンパン論争
立憲民主党
野田佳彦代表
「あんこが入っていない、アンパンを出してきた」
石破総理
「アンパンかどうか知らないが、あんが抜けているという指摘」
野田代表
「あんこの入っていないアンパンなんて、連ドラ見ているが、やなせたかしも泣きますよ」
石破総理
「この部分だけがあんこで、他は違うということではない」
党首討論で、熱いアンパン論争。これは基礎年金の底上げ策が、当初の政府案から削除されたことを巡る丁々発止のやりとりです。
野田代表
「参議院選挙に向けて批判を恐れ、政権党としての責任逃れをしたのではないか」
石破総理
「いかにして厚生年金の加入者を増やすか、高齢の方々が働いていけるかもこの法案は含んでいる」
立憲民主党の野田代表は、基礎年金の底上げを復活させるよう求め、修正協議を呼びかけました。
野田代表
「年金の協議、真剣にやりましょう。いかがですか」
石破総理
「もちろん真剣にやらせていただきます」
年金法案の修正協議は自民・立憲に公明も加わり、22日から始まります。
焦点は、政府が見送った基礎年金の底上げについて、立憲が求める将来的な実施が法案に明記されるかどうかです。
■「物価高に無策」野田氏批判
石破総理は…
さらに、物価高対策については…。
野田代表
「我々は、消費税は食料品についてゼロにする方針を固めました。総理は物価高対策どうするのか。秋の補正予算まで何もしないのか。減税も給付もやらない。無策ではないか」
石破総理
「王道は物価上昇を上回る賃金上昇。いっぺんに消費税を下げることが物価上昇対策だと思っていない」
日本維新の会の前原誠司共同代表は、社会保険料を引き下げるとした、与党との3党合意がたなざらしになっていると批判しました。
前原共同代表
「約3カ月が経った3党協議、全く前進がない。我々は具体的な提案をしているが、与党からされるのは、こういう理由でできませんというネガティブなオンパレードだ。やる気はあるのか」
石破総理
「私は責任政党の長として、御党との約束をほごにすることは絶対に許されないと思う。指摘を踏まえてそのように指示をする」
会期末まで残り1カ月。年金法案に消費税減税法案など、重要法案のタイムリミットが迫っています。
(「グッド!モーニング」2025年5月22日放送分より)