都議選の結果は、来月20日見通しの参院選にどのような影響を与えるのでしょうか。
　（政治部・村上祐子記者報告）
　都議選で第1党となった都民ファーストの会の票が、参院選でどこに流れるのかが焦点となります。
　自民党としては、物価高対策としての現金給付や、小泉効果で乗りきれるのではという見方もあったなかでの惨敗で、参院選は「このままでは厳しい」と危機感が高まっています。
　ある幹部は「普通負けないところで負けている。政治資金の問題が効いている」と分析しています。
　自民党は「国政選挙と地方選挙は違う」と強調してきましたが、戦略の立て直しが迫られます。
　一方の野党側ですが、「与野党一騎打ち」の構図を作るための野党間の候補者調整は思うように進んでいません。
　全国で32ある一人区のうち、これまで立憲が維新、国民民主とそれぞれ候補者の一本化を実現し、共産とも一本化を進めたい考えですが、公示まで一週間余りとタイムリミットは迫っています。
　与党は逆風、野党も追い風とはいかないなか、参院選に向けた動きが本格化します。