年末寒波&燃料高Wで直撃「灯油代8万円UP」旅館の悲鳴 都心はインフル猛威で警報
社会|
12/29 23:30
この年末、強烈な寒波が列島を襲い、日本海側は大雪になりました。厳しい寒さと燃料費高騰のダブルパンチの年越しになっています
■灯油配達を阻む2m超え積雪
(草薙和輝アナウンサー)「時刻は午後1時、新潟県の津南町です。午後になってさらに雪が強くなってきました。こちら週末の雪で私の身長を遥かに超え、2m近くまで雪が積みあがっています。そして地図を見ると、ここから先が本来道路になっているはずなんですが、ご覧のように雪が積もっていて全く前に進めない状態です。」
新潟県津南町では、この週末、初の2m超えの積雪となりました。
うず高く積もった雪をかき分けるのは、灯油の配達業者。雪深いエリアを一日走り続けます。その道中には…
「ここをあけないと車が入れないので」
Q.何cmぐらい積もってますか?
「2m以上はあるんではないでしょうか」
除雪していたのは、配達を依頼した寺の住職。
(浄光寺
廣田芳克住職)「ストーブ等の暖房、灯油を使っています」
■旅館も悲鳴「灯油代7~8万円上がる」
今、頭が痛いのが“灯油の値上がり”。今月19日から国の補助金が縮小され、18L当たり、92円上がっています。
(浄光寺
廣田芳克住職)「これがないと生活できないので。(灯油を)買わない訳にはいかないですね」
年末かき入れ時の温泉旅館では…
(旅館てじまや
関喜弘さん)「1カ月で(灯油代が)20万か30万くらい。だいたい7~8万ぐらいは上がってくると思います」
風呂場のシャワーや客室の暖房に灯油を使っています。
(旅館てじまや
関喜弘さん)「一般家庭と違って、お客さんは楽しみに来ているので、寒いという訳にはいかないので。すぐに(価格)転嫁という訳にもいかない。来年の8月まで予約が入っていますので…」
さらに送迎用のバスで使う軽油やガソリン代も高騰。“燃料費の三重苦”に悩まされています。
(旅館てじまや
関喜弘さん)「これから年末年始、一番いらっしゃるんで、なかなか節約という訳にはいかないですね。」
■インフル猛威で警報「のどの痛み強烈」
一方、空気の乾燥が続く東京では…
(患者)「頭が痛くて、せきをするとのどが痛くて…」
「抗原検査をさせてもらったところ、やはりインフルエンザAが陽性でした。今年のインフルエンザ、勢いすごいね」
今、猛威を振るっているのは、『インフルエンザA pdm09型』。2009年に大流行した『新型インフルエンザH1N1型』と同じウィルスです。
(いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道医師)「これは実は久しぶりの流行で、過去の季節性のインフルエンザに比べると感染するスピードが速かったり、重症化するリスクが高い可能性があり得る。(インフルエンザA型は)いきなり声が出ないとか、いきなりせき込む、のどの痛みが強烈。この年末から年始にかけては、あらかじめ帰省先や旅行先で緊急で受診できる医療機関のリストをあげて、電話番号などを記載しておくとよろしいかと思います。」
年末寒波は、この日までで一旦去りますが、年明けの2日に再び、寒波がやってくる予想です。
12月29日『有働Times』より