神奈川県平塚市の保育園で当時1歳の園児に暴行を加えて死亡させた罪に問われた元保育士の女性に対し、横浜地裁は無罪を言い渡しました。
　嘉悦彩子被告（49）は2017年、勤務していた平塚市内の保育園で担当していた当時1歳の柳田彩花ちゃんに暴行を加えて死亡させた罪に問われました。
　これまでの裁判で検察側は、彩花ちゃんの死因は頭部の打撲などに伴うくも膜下出血で、当時、園内の保育室には彩花ちゃんと嘉悦被告のみしかおらず、暴行できたのは嘉悦被告のみだったと主張してきました。
　しかし、横浜地裁は今月16日の判決で、複数の医師の証言から「くも膜下出血などの傷害が死因とは認められない」としたうえで、彩花ちゃんのけがについて「被告人が暴行の犯人であるという根拠がない」とし、無罪判決を言い渡しました。