「危険運転罪」見直しへ 飲酒ひき逃げ事件の遺族が数値基準導入に懸念の要望書提出
社会|
02/01 07:26
「危険運転致死傷罪」の適用要件の見直しを巡り、飲酒運転で家族を失った遺族らが鈴木馨祐法務大臣に要望書を提出しました。
先月31日、飲酒運転や飲酒ひき逃げ事件で家族を失った遺族らの団体が鈴木法務大臣に要望書を提出しました。
鈴木大臣は「危険運転致死傷罪」の適用要件の見直しに向け、法改正の検討を法制審議会に諮問する方針で、審議会ではアルコール濃度や法定速度以上の速さでの運転に数値基準の設定が議論される見通しです。
要望書では「アルコール濃度は1つの指標に過ぎないにも関わらず、基準を下回っただけで危険運転致死傷罪の適用を前提とした捜査を全くしてもらえなくなる」などと懸念が示されました。
飲酒運転による事故の遺族
井上郁美さん
「これだけ苦しんでいる被害者遺族がいることは事実なので、使いやすい法律に改正してほしい」