警察署・警察官を装う詐欺急増
社会|
03/22 19:35
警察署を装った番号からの詐欺の電話や警察官をかたる特殊詐欺が急増しています。
■警察署・警察官を装う詐欺急増
巴投げに詐欺被害の撲滅の思いを込めたのは、パリオリンピックの金メダリスト・角田夏実さん(32)。以前、不審な電話を受けたことを明かしました。
パリ五輪柔道女子48キロ級
角田夏実選手
「警察官を装った電話だったが、『口座が犯罪に使われたので』と話をされて、これ詐欺かな?と思いながらも、警察官から電話がかかってきた時点で焦って、どうしよう?と」
居合わせた友人のおかげで冷静になり、事なきを得たといいます。
警察官を装った特殊詐欺で特に増えているのが末尾「0110」。警察でよく使われる番号からの電話です。先月だけでも2000件以上の被害相談がありました。
今月22日朝、番組プロデューサーの元にも末尾「0110」からの電話が…。試しに折り返してみると、「通話できませんでした」と表示されています。恐らく、誰かと会話しているのでしょうか。つながりませんでした。
ターゲットは、元警視庁の刑事にまで。
元警視庁捜査1課刑事
高野敦氏
「詐欺電話だと確信しました」
高野氏が車の移動中に受けたのは、やはり末尾「0110」の電話。
“自称”警視庁
ハシモト
「資金洗浄の罪が成立し、すべての財産が凍結され、逮捕・起訴の可能性がある」
高野敦氏
「そこちゃんと調べて下さい。私、何もしてないんだから」
自称・警視庁捜査2課の「ハシモト」は、高野氏の名義で開設された口座が犯罪に利用されたと主張します。
“自称”警視庁
ハシモト
「資金洗浄に加担していなければ、富山県警捜査本部に出向いて捜査協力してほしい」
高野敦氏
「財産凍結されるなら行きますよ!きょう仕事キャンセルして」
“自称”警視庁
ハシモト
「遠方が理由であれば、私の方で富山県警捜査本部担当捜査員に転送しますので」
転送先は、富山県警捜査2課の「コバヤシ」を名乗る人物。
高野敦氏
「間違いないですか?これ。詐欺じゃないですか?大丈夫ですか?」
“自称”富山県警
コバヤシ
「…はい」
不自然な沈黙と紙をめくる音…。高野氏は揺さぶりをかけます。
高野敦氏
「県警の捜査2課長って誰ですか?」
“自称”富山県警
コバヤシ
「…」
名前は答えず、電話は一方的に切られました。
高野敦氏
「警視庁の東京の人が、富山に行けというのはまず考えられない」
実在する警察署と同じ番号を偽装した詐欺は去年1月以降、全国で848件発生。そのうち警視庁新宿署の偽装は788件と最多です。
また、怪しいと思ったら、警察の相談ダイヤル「#9110」に相談してほしいということです。