絶景サクラ“甘い香り”に秘密あり!桜前線スタートの夏日に…“熱々おでん祭り”盛況
社会|
03/23 23:30
東京都心でも25℃を超え、今年初めての夏日となりました。
■ソメイヨシノ開花1番乗り
高知で
(高知地方気象台の職員)「5~6輪以上咲いているのが確認できましたので、これにて開花宣言いたします。」
全国的に気温が上がった23日。全国のトップを切って、高知県や熊本県でソメイヨシノが開花しました。
(見物客)「暖かいからそろそろ咲いているんじゃないかなと思って来てみたらちょうど開花宣言をしていたのでびっくりしました」
宮崎県日向で最高気温28.3℃を観測するなど、6月下旬の暑さとなりました。
(友利栄太郎ディレクター)「時刻は現在、午後2時を過ぎたところですが、手元の温度計は30℃を超えるなど、立っているだけで額から汗が出てきます」
「春にこんなに暑いのはびっくり」
(都内在住の会社員)「ほんと暑いですね。自転車でここまで来たんですけど汗びっちょりになりました。」
東京都心で、最高気温25.6℃を観測するなど、今年初の夏日となりました。
■汗だく“おでん”
意外な賑わい
季節はずれの暑さのなか、意外な賑わいを見せていたのは…
(山本将司ディレクター)「午後1時半です。この強い日差しのなか、皆さんが食べているのは、熱々のおでんです」
北は北海道から沖縄まで、全国津々浦々の“おでん”が一堂に会したこのイベント。
(来場客)「暑いです。暑いけど食べたいです」
「日陰なら寒くてちょうど良いかなと思ったんですが、全然日陰もなくめちゃくちゃ暑い1日だなって」
一方、子どもはというと…
(来場客)「夏に近づいてきているから、(ジュースが)すごく冷たくておいしい」
■満開の早咲き桜“香り”に込めた想い
ソメイヨシノの開花が始まるなか、神奈川県南足柄市では、満開の桜で淡いピンクに染まっています。天候に恵まれた22日、県外からも多くの観光客が訪れていました。
(東京からの観光客)「地元はまだサクラが咲いてないのよ。今、梅です。」
Q.(季節の)先取りで?
「そうです、そうです」
(香港からの観光客)「サクラが見頃なので来ました」
満開を迎えているのは、『春めき』という、南足柄市発祥のサクラです。花が密集し、ぼんぼりのようになって咲く『春めき』。ソメイヨシノより2週間ほど早く咲き始めます。
(春めき財団
育種家
古屋富雄理事長)「こちらが『春めき』の苗木です」
『春めき』の“生みの親”古屋富雄さん。植物の品種改良をする、育種家です。特徴は、際立つ“花の香り”です。
(小学校4年生)「ちょっと香りする。甘い香りがした」。
(東京からの観光客)「桜餅の漬けた葉っぱのようなにおいがいします」
古屋さんは、この“香り”を利用して、ある試みを始めていました。
(春めき財団
育種家
古屋富雄理事長)「目の不自由の方でも香りでね、一足早い桜を楽しんでいただければということで、盲学校に提供したんですけど、非常に好評だったので…」
今では、20校の盲学校の生徒たちが、香りで“春の訪れ”を感じているといいます。花による地域おこしを進める古屋さん。『春めき』によって、人々が桜を楽しめる時期を少しでも多く提供したいと話します。
(春めき財団
育種家
古屋富雄理事長)「ソメイヨシノは新入生を迎える桜なんだけど、卒業生を送る桜がないから(春めきは)ちょうどタイムリーかなと。1月、2月、3月、4月と花見がずっとリレーできればということですね」
3月23日『有働Times』より