金融庁出向中のインサイダー事件 元裁判官に執行猶予付き有罪判決
社会|
03/26 14:38
金融庁への出向中にインサイダー取引を行った罪に問われている元裁判官の男に対し、東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
元裁判官で金融庁に出向していた佐藤壮一郎被告(32)は、職務を通じて知ったTOB=株式公開買い付けに関する未公開の情報などをもとに、10種類の銘柄、およそ952万円分を買い付けた罪に問われています。
26日の判決で東京地裁は「金融庁による監督制度の信頼を大きく失墜させるもの」と指摘し、懲役2年、執行猶予4年、罰金100万円などの有罪判決を言い渡しました。
初公判で佐藤被告は「老いゆく両親や家族のために備えたかった」などと話していました。