航空事故調査官が聞き取り調査 長崎沖医療搬送ヘリ3人死亡の事故
社会|
04/08 12:39
長崎県の沖合で医療搬送用のヘリコプターが転覆した状態で発見され、患者を含む3人が死亡した事故。7日、国の航空事故調査官が、機長らから聞き取り調査を行った。
■事故に島民も不安を隠せず
運輸安全委員会事務局
奥山克也主管調査官
「どこに座っていたとか、どういうふうに脱出したとか、その前にどういう兆候があったかは大体聞けた」
「(Q.何らかの原因で操縦ができなくなった?)そういう状況が起きたのだろうと思います」
6日、医療運搬用ヘリが長崎沖で転覆した状態で見つかった事故で7日、事故調査官が生存者に聞き取りを行った。
事故が起きたヘリコプターは長崎県対馬で患者と付き添いの息子を乗せて午後1時半に離陸。しかし、その17分後、機体の位置を示すGPS情報が突然消えてしまったという。
乗っていた6人のうち、86歳の女性患者・本石ミツ子さんとその息子・和吉さん(68)、そして荒川渓医師(34)の3人が亡くなった。
事故は、なぜ起きたのか?
エス・ジー・シー佐賀航空
宮原幸徳統括航空事業本部長
「原因は、今のところまだ判明していません。操縦士、これは私どもの社員パイロットです。年齢は66歳。十分、ベテランといえるパイロットです」
離島で暮らす人々の命を繋ぐために重要な役割を果たしていた医療搬送用ヘリの事故に、島民も不安を隠せない。
本石さんの知人
「一番頼りでしょうね、救急の場合はね。対馬の方はね。度々ある事故ではないだろうけど…どうしてこんなことになったかね」
海上保安庁も機長ら助かった3人への聞き取りをはじめ、業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査する方針だ。
第七管区海上保安本部
福本拓也本部長
「今、事情聴取を始めたところですので、事件性の部分についても、まずそこから始めるということです」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年4月8日放送分より)