東京湾北部の地震 「海山」の沈み込みで活発化か
社会|
04/19 14:19
東京湾北部の地震について、太平洋の底にある山の沈み込みが原因で、地震活動が活発になっている可能性があることが新たに分かりました。
関東地方の地下は陸側のプレートの下に海側の2つのプレートが沈み込む複雑な構造のため、地震の発生回数が多く、特に東京湾の北部では地震活動が活発な「地震の巣」の存在が指摘されています。
東京科学大学の中島教授が2000年以降に東京湾の北部で起きた地震を分析したところ、地震の巣の範囲が関東の東の沖合にある「海山」と呼ばれる海にある山の大きさとほぼ一致することが新たに分かりました。
東京科学大学
中島淳一教授
「海山というのは地形の高まりに相当しますので、それが引っ掛かりながら沈み込んでいくことが予想されます。海山が沈み込むことで地震がたくさん起こって、それが局所的な『地震の巣』の原因になっている」
この地震の巣の領域が一気に破壊された場合は、首都直下地震で想定されるマグニチュード7クラスの地震が発生する可能性があると指摘しています。