東京・広尾 ブランド品強盗 25歳男を逮捕 闇バイトとの関連は
社会|
04/29 18:21
東京・広尾のブランド品買い取り販売店で起きた強盗事件で、逃走していた25歳の男が逮捕されました。
■ブランド品強盗
25歳男を逮捕
逮捕されたのは25歳の男。一瞬だけその男の表情をカメラが捉えました。
大きめの眼鏡を掛けて前を見据えているのは、川崎市の職業不詳・菱沼開夢容疑者。強盗の疑いで29日午後、警視庁に逮捕されました。
菱沼開夢容疑者の供述
「借金があり、金が欲しかった」
先週、高級住宅街として知られる街、東京・渋谷区広尾で起きた強盗事件。狙われたのは、ブランド品の買い取りや販売をしている店でした。
被害に遭った店のマネージャー
「『金を出せ』と言われていた。ブランド品を何点か取られています」
菱沼容疑者はバールを見せて店員を脅し、ショーケースをたたき割ったうえでエルメスのバッグと空箱、ディオールのクッション、マルジェラのレザーブーツの合わせて4点、約57万円相当を奪った疑いが持たれています。
1人で入店してきた菱沼容疑者は、カウンターの上にリュックを置いてバールを取り出し「金はあるか」「金を入れて」などと女性店員に要求。
「金はない」と店員が答えると、ショーケースをたたき割りバッグやブーツなど奪って逃げました。
犯行時間はわずか1分ほど。慌てていたのか、奪ったブーツは片足分でした。
犯行後、菱沼容疑者が向かったのは現場近くのコインパーキングでした。
警視庁によると、菱沼容疑者は本人名義でレンタカーを借り、現場近くのコインパーキングに駐車。犯行後、そのレンタカーに乗って強盗に入ったブランド品買取販売店の前を通って逃げていました。
その後、奪ったとみられるバッグとクッションは、菱沼容疑者の自宅がある川崎市内の別のブランド品買り取り店に持ち込んでいたということです。
警視庁は自宅からスマホや犯行時に着用していた服を押収。ただ、犯行時に使われたバールはまだ見つかっていないということです。
被害に遭った店のマネージャー
「悔しいですよね。こんなところでまさかというのが、一番大きいですね。治安も良い立地だと思うので」
これまでのところ、広尾にあるブランド品買り取り販売店がなぜ狙われたのか、その理由については分かっていませんが、動機について菱沼容疑者は「借金があり、金が欲しかった」などと供述。
また、匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウに関連した闇バイトとの関わりについてはこう供述しています。
菱沼開夢容疑者の供述
「闇バイトのわけがない。共犯はいない」
警視庁が詳しい経緯を調べています。