行楽地悲鳴「キャンセル300人」東京は9週連続で週末に雨
社会|
05/24 22:30
またしても「週末の雨」…東京ではこれで、9週連続です。そして鹿児島などでは大雨警報が発表され、道路が冠水した場所も。25日にかけて、東日本でも、大雨災害に注意が必要です。(5月24日OA「サタデーステーション」)
■関東など24日夜から本降りの雨
24日午後8時過ぎに神奈川県湯河原町で始まった「湯かけまつり」のお神輿パレード。その名の通り、掛けられているのは、温泉のお湯です。お祭りは雨の中始まりましたが、ずぶ濡れになるのがこの祭りの恒例だそうです。
観光客(24日
神奈川・湯河原町)
「香港と上海から来ました。とても素晴らしいです」
祭りの参加者(24日
神奈川・湯河原町)
「めっちゃ寒いです」
24日、4月並みの涼しさだった関東。今夜から本降りの雨となる見通しです。
■九州で大雨警報
道路の冠水も
九州では朝から強い雨が降りました。宮崎県では、今年初となる土砂災害警戒情報が出ました。日南市では、12時間雨量が108ミリに。平年の5月一か月分の約4割が降りました。国道は土砂流入により全面通行止めになりました。
報告・小山颯ディレクター(24日
鹿児島市)
「午前6時の鹿児島市内です。路面には水が溜まっていて車が通る度に水しぶきがあがっています」
過ぎ行く車は、1メートルを超すほどの水しぶきをあげています。一時、大雨、洪水警報が出された鹿児島県。枕崎市では、最大瞬間風速が20メートルを超えました。鹿児島市では、冠水被害も。深い所では、膝下まで浸かったと言います。
冠水を撮影した人(24日
鹿児島市)
「雨の強さで言うとかなり豪雨って言ってもいいぐらいの量でした。その1時間くらい前は空も真っ暗で。かなり暗くて」
鹿児島市では、1時間に39ミリの雨が降り、今年一番の激しい雨となりました。県内では、JRの運転見合わせも相次ぎました。
日本列島を通過中の低気圧や前線の影響による活発な雨雲は、時間を追うごとに東へと広がりました。昨日、来場者数が過去最高を更新した大阪・関西万博。今日は、あいにくの雨で入場ゲート付近は傘を差した人たちの行列ができていました。
■また週末に雨
東京は9週連続
東京・お台場では、花火、ドローン、パフォーマンスなどを融合したイベントが開催されました。一方で…
報告・田中昌貴ディレクター(24日
東京・台場)
「小雨が降る中、観客はレインコートを着て花火を楽しんでいます」
あいにくの雨。時間が経つにつれ、徐々に雨足も強くなってきました。
愛知県から来た親子
Q雨は大丈夫?
父「すごく寒いです」
娘「いろんな色で彩られていてすごくきれいです。めっちゃ寒いです」
実は東京では、桜が満開直前だった3月末の土曜日に雨に見舞われて以降、9週間連続で週末に雨が降っています。
■行楽地悲鳴「キャンセル300人」
大きな損害を被っているのが、土日が稼ぎ時のレジャー施設です。
西丹沢大滝キャンプ場
湯川直穂さん(24日
神奈川・山北町)
「雨になっちゃうと(利用客が)全くゼロになっちゃうので…」
神奈川県山北町の川沿いにあるキャンプ場。5月は、天気が良ければ、透明度抜群の川に入ることも可能な気候です。しかし、2週間前の土曜日に取材した際にも雨。先週土曜日は、バンガローにおよそ300人の貸切団体予約が入っていましたが、これも雨でキャンセルに…。キャンセル料は取っていないため、見込んでいた30万円近い売上げが一転、ゼロになりました。そして、24日も夜から雨予報だったため、利用客は日帰りの一組だけ…。
埼玉県から来た利用客
「天気がもったので、昼間だけでも楽しめればなと思って」
キャンプ場近くの観測地点・丹沢湖では、去年5月は、8日間あった土日のうち、1ミリ以上の雨が降ったのは1日だけでしたが、今年は少なくとも6日が雨になってしまいそうです。
西丹沢大滝キャンプ場
湯川直穂さん(24日
神奈川・山北町)
「売り上げ的にも結構少ないので悲しい。(一方で)お客様に何かあっても困るので、(キャンセルは)早めの判断をして、そのおかげで今のところは事故とかもなく、営業してこられている」
■“早い梅雨入り”農作物の影響懸念
すでに5月の雨量の平年値を上回っている鹿児島県では…
サツマイモ農家 末鶴ひとみさん(24日
鹿児島・曽於市)
「ここはうちの圃場(畑)なんですけど、サツマイモを今植えていて」
鹿児島県はサツマイモの生産量日本一です。連日の雨が今、農家の末鶴(すえづる)さんを悩ませていました。
「上の方に水が溜まっていますよね、これが一番サツマイモにとって悪いんです。梅雨が続くと、いたる所に広がっていくので、「基腐病」っていうのが少し早く出るんじゃないかと心配しているんですけど」
基腐病とは、カビの一種が原因でイモが腐ってしまう病害。
水が溜まることで病気が拡散しやすくなると言い、それを防ぐために対策があると言うのですが、話を聞いていると、稲光もあり取材を中断する事態に。
本来、月に2度ほど農薬を撒く必要があるそうですが、今月は1度しかまけてないと言います。
サツマイモ農家 末鶴ひとみさん(24日
鹿児島・曽於市)
「天候はもう上の方(自然)が決めることなので、農家はもうどうしようもないですね」