熱中症か 東京で4人搬送 今季最多“夏日”720地点以上
社会|
06/06 17:48
今季最多の全国720を超える地点で夏日に。東京では4人が熱中症の疑いで搬送されています。
■今季最多“夏日”720地点以上
日本海側でも、海開きの季節がやってきました。
穏やかな海が広がる兵庫・新温泉町。厳しい暑さとなった日本海側。地元の子どもたちが束の間、水遊びを楽しみました。
新温泉町
商工観光課
亀谷悦生さん
「天気のように晴れ晴れとした気持ち。今年も例年通り満喫してもらいたい」
季節が一気に進んだかのように思える今週。夏日地点は今年最多となりました。
大阪府民
「暑いです(服が)夏ですけど。だいぶ夏です」
「日傘はちゃんとして、いかに紫外線を(避けるか)」
「(Q.肌が白いですね)いやいや、何も出ませんよ~」
関東も厳しい暑さが続きます。2日連続、真夏日となった埼玉・熊谷。熱中症搬送も増加する時期です。
医師
「名前分かりますか」
20代男性。エアコンのない部屋にいたところ、頭痛や嘔吐(おうと)の症状があったそうです。
医師
「今、点滴始めたから、吐き気を止める薬も入るのでだんだん楽になりますからね」
日に日に厳しくなる暑さ。すでに“夏の風物詩”も出番です。
東京・谷中にあるかき氷の名店。6月初旬、今の時期は、たっぷりすぎる生メロンや氷が見えないほどのイチゴが豪快に乗ったものが一番人気です。
30代
「きょうはピッタリ。めちゃくちゃおいしいです」
茨城から初めて来店した60代男性。汗をかきながら涼を求めにやってきました。
60代
「かき氷シーズンインした感じ。かき氷日和、駅からここまで歩くと、ほどよく汗ばんでさらにおいしさが増す」
ここ数日で、客足ががらっと変わっていました。
ひみつ堂
店主
森西浩二さん
「ここ2、3日は本当に『わっ!』って増えた。倍どころじゃないくらい。やっぱり暑さはうれしい」
■猛暑避け“祭り”前倒しも
年々、過酷になる猛暑。夏祭りもこれまで通りとはいきません。各地、猛暑対策のため日程をずらし対応に追われます。
祭囃子(ばやし)の音が響く横浜の神社。以前は8月に行われていた夏祭りを去年から2カ月前倒しに、6月に開催しています。
熱中症対策の大きな理由が坂にありました。
神輿や山車を引っ張るこの道は、猛暑のもとでは過酷以外の何物ではありません。
白幡神社
奉讃会
斉藤忠志会長
「ここは山の頂上のところで暑い時はもう大変。“心臓破りの坂”という感じ。子どものお祭りなので熱中症が一番怖い」
祭りの前倒しは、各地で相次ぎます。
仲町台商業振興会
相澤淳也会長
「今回は例年暑さが激しく、猛暑の影響で6月に前倒しした」
横浜市で行われていた「仲町台夏祭り」。例年、7月末の土曜に開催していた祭り。
子どもや高齢者も多く参加するため今年から1カ月半前倒して今月7日開催に。名前も「夏祭り」から「縁日」にしました。
相澤淳也会長
「2年連続、熱中症の人が出ているのもあり、スタッフも危ない思いをしているので、例年の時期にやるのは危険ではないかということで提案」
前倒したとはいえ、5日からの暑さは堪えます。
仲町台商業振興会
会員
「(去年)かなり夏の暑さが厳しかった。それに比べたら全然楽」
「日はあたりますけど例年に比べれば楽」
相澤淳也会長
「いい気候で、お祭りを楽しんでいただけたらいいなと」
前倒しを逆手に取るケースも。
夜空を彩る大輪の花。例年、お盆時期に行われていた岐阜県可児市の夏祭りですが、今年から熱中症対策のため前倒しにしたポスターが話題に。
周りの花火大会との“差別化”も図れるメリットがありました。
可児夏まつり2025
実行委員長
湯浅崇史さん
「周りの花火大会をやってない時期に開催することで、可児の花火を少しでも目立たせることができるのかな」
実際、時期をずらすことで“メリット”はあるのでしょうか。
例年60万人が訪れる千葉「ふなばし市民まつり」。元々は7月に開催していましたが一足早く、2年前から“秋開催”に変更しました。
船橋市
商工振興課
山本大輔さん
「秋開催にしたことで熱中症などの暑さが原因で体調を崩す人は報告が上がっている限りは一人もいません」
暑さ対策の経費削減のメリットもありました。
山本大輔さん
「暑さ対策としてミストであったりスタッフの飲み物を用意していたが、秋開催で暑さ対策の経費の削減はできた。真夏の夏祭りに負けないよう、熱い2日間にするようスタッフも張り切っている」
各地で風物詩をずらして対策する“夏の猛暑”。今年も猛威を振るいそうです。
手塚悠介気象予報士
「全国的に平年より暑くなりそう。35℃以上の猛暑日が続出したり、何日も続く危険な暑さとなるタイミングもあるかも。近年、四季がなくなってきている。春夏秋冬で春と秋の気温上昇が顕著、より夏が長くなってきている。近年ですと10月の頭くらいまで暑い、今年もそうなるかも」