九州で“災害級大雨”道路陥没も 梅雨前線 今後どこで警戒?
社会|
06/10 19:17
九州各地で今年一番の大雨となり、道路の陥没など被害が相次ぎました。この後、関東などでも警報級の大雨に注意が必要です。
■九州で“災害級大雨”
道路陥没も
列車の音をかき消すほどの雨音が響きます。大分県中津市では1時間に38.5ミリの激しい雨を観測しました。
梅雨前線が影響し、九州で大雨となっています。道路は冠水し、危険な状況です。
大分県内では現在、中津市、日田市、玖珠町で合わせて1万9000世帯余りに警戒レベル4の避難指示が出ています。
女性が心配するのは田植えを終えたばかりの田んぼです。
近隣住民
「山沿いの川に水が流れているでしょ。(川の水が)ゴンゴンゴンゴン流れてきて、なかなか排水できなくて困っている」
日田市でも三隈川が増水。「沈み橋」と呼ばれる橋の下の流れも勢いを増しています。
過去には浸水してしまうだけではなくて、屋形船が水に流されて岸にぶつかて壊れるという被害もありました。そこで今回は丸太を結び付けて岸に近付かないようにする対策が取られています。
亀山亭ホテル
諌山寿明社長
「きのうの夜のうちに船頭さんたちがロープを変えたり、材木を『支え』という形で設置した」
気象庁が九州北部に線状降水帯の予測情報を発表したのは9日夜遅くのこと。10日の夕方にかけて大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるとしています。
カメラの照明が当たる手前の雨を見ると、その雨粒の大きさが分かります。福岡県久留米市では、24時間雨量が今年最大となりました。
今年1番の激しい雨となった佐賀市の国道でも大きな水たまりが歩道にまで広がり、そのすぐ脇では、深さのある用水路には水があふれ、まるで、そこに道路があるかのよう。排水が追い付いていない状況です。
佐賀県武雄市でも至る所で冠水。過剰に降る雨は町のインフラを破壊します。
熊本県阿蘇市では道路が陥没。トラックの後輪は水に浸かっています。市は、雨の影響で道路が陥没した可能性があるとみています。
■梅雨前線
今後どこで警戒?
9日、梅雨入りした近畿でも…。
京都市では、路面をたたき付ける雨で足元が白くかすむほどです。
一方、関東でも…。アジサイが満開になる横で、人々の傘が一気に開きました。
気象庁は10日午前11時に、関東甲信地方と北陸地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。
現在、梅雨前線の活動が活発になっていて、11日にかけて近畿や東日本でも警報級の大雨となる恐れがあり、注意が必要です。