リニア試験車両の出火 ケーブルが損傷してショートしたことが原因 JR東海
社会|
06/10 19:28

山梨県にあるリニア試験車両の車両基地で5月に起きた火事について、JR東海はケーブルが損傷してショートしたことが原因だったと明らかにしました。
21日午後6時半ごろ、山梨県都留市にあるリニア実験センターの車両基地で、走行試験を終えたリニア試験車両の電源装置から火花が出る火事がありました。
当時現場では3人が作業していましたが全員、避難して無事でした。
火はその後、自然に消えたということです。
JR東海は今月10日、火事の原因について超電導磁石に取り付けていた「走行試験用計測線」のケーブルの被覆部分が損傷していたことで電源装置がショートして出火につながったと発表しました。
原因となった計測線は直径1ミリ以下の銅線が樹脂製のもので覆われていて、リニアの試験データを取得するため、営業運転では使用しない予定だということです。
計測用ケーブルの被覆が損傷したのは振動が原因だったとして今後はケーブルを完全に固定する措置を取り、17日から走行試験を再開するとしています。