能登半島地震による「海底地すべり」新たに検出 さらに広範囲で検出の可能性も
社会|
06/12 20:13

東京大学などが能登半島地震が起きる前後の海底地形のデータを解析した結果、能登半島から東におよそ40キロメートルの海域で「海底地すべり」の痕跡が新たに検出されたことが分かりました。
東京大学と海洋研究開発機構は能登半島地震を受けて、去年1月から3月にかけて学術調査船「白鳳丸」で能登半島周辺の海底地形などを緊急調査しました。
その海底地形データと海上保安庁が能登半島地震の前に取得していたデータを比較して解析した結果、能登半島から東におよそ40キロメートル地点にある富山深海長谷沿いで海底地すべりの痕跡を新たに検出したと12日に発表しました。
今回検出した地形変化が能登半島地震で発生した津波と関係しているかは分からないということです。
その一方で、今回の結果は能登半島地震による海底地形の変化が、広範囲にわたって検出される可能性を示唆していることから、海洋研究開発機構などは地震前のデータが存在する他の海域でも、さらに解析を進めるとしています。