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中学程度の授業?定員割れ私大めぐり財務省vs文科省のバトル再燃

社会

06/12 21:46


 私立大学の6割が定員割れするなか、一部の大学の授業が義務教育レベルであることを財務省が問題視し、文部科学省に改革を求めています。
 翌年度の予算編成や経済財政運営の基本方針を示す骨太の方針。 石破総理大臣 「全世代型社会保障の構築、少子化対策、公教育の再生、戦略的な社会資本整備、地方行財政基盤の強化など、持続可能で活力ある経済社会に向けた改革を着実に実行して参ります」
 13日にも閣議決定される見通しの「骨太の方針2025」では、物価上昇を上回る賃上げの定着やアメリカの関税措置への対策などが掲げられていますが、その中には教育に関する方針も盛り込まれていて、原案にはこんな一文が…。 骨太の方針2025原案から 「国公私を通じた大学の連携、再編・統合による機能強化や縮小・撤退による規模の適正化を進めるとともに、教育の質の高度化を進める」
 教育の質の高度化が掲げられていて、この「質」を巡って財務省と文科省が激しく対立しているのです。
 発端は今年4月、財務省は有識者らの審議会で「定員割れの私立大学には義務教育で学ぶような内容の授業が行われている」などと厳しく指摘。
 実際に行われている授業の例として、数学では四則演算やパーセンテージの計算。英語では文型の基本とbe動詞の基本的機能、現在形と過去形の違いなどを挙げ、教育の質に問題があるとして「定員割れの私立大学」、いわゆる「Fラン大学」への私学助成の見直しを検討すべきだと提言したのです。
 これに対し、文科省は一面的な見方だと反発。 阿部文部科学大臣 「これは高等教育の円滑な導入のために実施しているものであると私ども承知しております。学び直しに関する内容が含まれていることのみをもって評価することは適当ではないと考えている」
 文科省側は四則演算を復習することでデータサイエンスやAI(人工知能)の基礎につなげる目的があるなど、その意義を主張。また、学生の地元企業への就職率の高さを挙げ、地域の中核人材の養成を担っていると訴えています。
 その一方で、SNSではFラン大学不要論も…。 X(旧ツイッター)への投稿 「Fラン大学で真面目に勉強している人はあまり見ない」 「履歴書に大卒と書くために行っただけだし」

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