盗撮教師「学校備品のデジカメ使用」 保護者ら不安の声「誰が被害者か分からない」
社会|
06/28 10:14
女子児童を盗撮しSNSで共有していたとして、小学校の教師2人が逮捕された事件で、名古屋市の教師は「学校の備品のデジタルカメラを使って盗撮した」と供述していることが分かりました。
■“教師の立場悪用”
盗撮事件
阿部俊子文科大臣
「被害を受けた子どもたち、日々頑張っている教師の皆さんのことを思うと、本当に怒りを覚えるところでございます。断じて許せません」
横浜市
山中竹春市長
「強い怒り、言語道断な行為である」
教師の立場を悪用した卑劣な行為を断罪する発言が相次ぎました。
24日、女子児童を盗撮したとして逮捕された名古屋市の小学校教師・森山勇二容疑者(42)。盗撮した画像は、10人近くが参加するSNSグループで共有されていました。
森山容疑者
「学校の備品のデジタルカメラを使って撮影していた」
森山容疑者は行事などで写真を撮影する立場にあり、学校の備品を盗撮に悪用したとみられます。
26日行われた保護者向けの説明会では…。
学校側
「学校で管理しているデジタルカメラ、SDカード、充電器は学校で管理しているものを貸し出していた」
保護者
「私物のカメラは持ち込める状態だったのですか?」
学校側
「外に出る時に自分のスマホを持っていかないよう改めたいと思います」
保護者
「今この時代、連絡ツールがある前提で校外学習に出かけています。外で子どもが倒れて携帯電話がないから、救急車が呼べないという状況も避けてほしいです」
■教師盗撮“被害者が分からず”
保護者が次々と口にするのは、実際に被害に遭った児童が誰かも分からない不安です。
保護者
「自分の画像がどこまで拡散されたのか、該当の親に伝えてもらえるのでしょうか」
「警察にうちの娘が被害者か問い合わせはできるんでしょうか」
学校側
「警察の方に聞いてどうなのか、学校の方では分からない。警察の方に聞いて何が返ってくるか分からないですけど、お問い合わせ頂ければと」
この学校で教頭に次ぐナンバー3だった森山容疑者は、「自身がSNSグループをつくった」とも供述していることが分かりました。
保護者
「校内に隠しカメラはないんでしょうか、危険な人はもういないのでしょうか」
学校側
「校内に特殊カメラがないのか、全職員で細かいところまですべて、隅々まで確認しました。結果として発見はありませんでした。本校としては子どもたちのために全力で取り組む。危険な人はいないものとして対応したい」
保護者
「どんなカメラか分からないのに、教員が『探しました、なかったです』では終わらないですよね」
森山容疑者の怪しい行動について、保護者にこんなことを話す児童もいたといいます。
校長
「着替えの部屋から出たときに、廊下でしょうかね、廊下で森山に出くわすことが何度かあったということを言っていた保護者がいます」
「(Q.それは複数の保護者から)そうですね、複数ですね」
名古屋市教育委員会
「大変申し訳ございません」
27日、名古屋市の教育委員会は、森山容疑者が勤務していた小学校の校内に隠しカメラが設置されていないか、第三者が捜索を行うこともあり得るとしました。
また、児童全員に対して、1学期中にスクールカウンセラーによる面談を実施するということです。
警察は、事件に関与した10人近い教師の摘発に向けて、捜査を進めています。
(「グッド!モーニング」2025年6月28日放送分より)