飛行機止まれず崖へ… 同じ飛行場で“3度目” なぜ
社会|
07/07 18:08
飛行機がオーバーランし、崖から落ちそうになる事故が発生。実は、この飛行場でのオーバーランは、ここ8年間で3度目だったことが分かりました。
■同じ飛行場で“3度目”
なぜ
宮城県栗原市の瀬峰飛行場です。
滑走路の先の崖の草むらに頭から突っ込む形でようやく停止したように見える小型機。消防に通報したのは小型機に乗っていた30代女性からでした。
女性は駆け付けた消防によって70代の男性ともに小型機から救助され、2人にけがはないということです。
実は、瀬峰飛行場では去年10月にも…。
航空イベント開催中にデモ飛行した小型機が滑走路をオーバーランし、崖下に転落する事故がありました。
乗っていた操縦士ら男性2人は自力で脱出。
国の運輸安全委員会が航空事故調査官を派遣しました。
国土交通省
運輸安全委員会
航空事故調査官
「集めた情報を分析しながら、まとめたいと思っています」
1年以内に調査結果をまとめる予定でしたが、その結果が出る前に今月7日にまた事故が発生しました。
さらに、8年前にもオーバーラン事故が発生していました。
オーバーランが多発する飛行場。一体なぜなのか、専門家は…。
航空評論家
小林宏之氏
「今回の場合は非常に滑走路の短いところですので、着陸した接地したところが正規なところではなくて、かなり中に入ってしまった。オーバーランしてしまった可能性。もう一つはブレーキが正常に作動したかどうかと。この2つの可能性が現時点では考えられると思います」
今回の事故でも重大インシデントとして、国の運輸安全委員会は航空事故調査官を派遣する方針です。