マダニ感染症“死者”相次ぐ 「風邪と診断されることも」
社会|
07/09 18:03
マダニにかまれ、女性が死亡。「風邪と診断されることもある」という感染症で亡くなる人が相次いでいます。
■マダニ感染症“死者”相次ぐ
愛知県ペストコントロール協会
森重樹さん
「シダ植物が群生している、こういうところにいる」
マダニは茂みに潜んでいるといいます。白い布で何度かなぞってみると…
愛知県ペストコントロール協会
森重樹さん
「点がありますね、これがマダニです。意外と小さい。マダニの認識がないと見逃してしまう」
ごく小さな虫。このマダニが感染源とみられる感染症で亡くなる人が相次いでいます。
死因とみられているのがマダニによる感染症、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)で、致死率は1割から3割におよびます。
愛知県では先月、90代の男性と草むらで除草作業をしていた50代の女性が亡くなりました。また、静岡県では今月3日に80代の男性が死亡。
他にも香川県、宮崎県で感染した人が亡くなっています。
専門家は治療を受ける際に大切なことがあると指摘します。
愛知県ペストコントロール協会
森重樹さん
「マダニに刺された認識がないと風邪と診断される可能性がある。症状が出る前に山に行ったのか、湿疹があったのか、そういった原因で発熱がある場合はSFTSを疑って医師に話すのがいい」
厚生労働省は、屋外での活動後は体にダニが付いていないか確認することも呼び掛けています。