給食ない夏休み…困窮世帯から切実な声も?
社会|
07/31 23:03
給食のない夏休み。コメの高騰と物価高が困窮する家庭を直撃し、子どもたちがご飯すら食べられないという声が上がっています。
今週、三原こども政策担当大臣は、放課後児童クラブの利用者が過去最高になったと報告しました。
三原こども政策担当大臣
「放課後児童クラブの登録児童数、約157万人となりまして、過去最高となった一方で、待機児童数は約1.7万人生じています。背景には、当初の想定以上に共働き家庭が増加したこと」
保護者が家にいない間、小学生を預かる放課後児童クラブの整備。しかし待機児童も依然として多く、児童の居場所の提供にさらに力を入れていくとしました。
今、政府も重要視している、共働き世帯やシングル世帯の子どものケア。
居場所の他にもう一つ大きな問題となっているのが、食事です。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの調査では、食品の支援を申し込んできたおよそ8000世帯のうち、およそ5000世帯が「子どもが十分な量の食事を取れていない」と回答。これは例年より厳しい状況だといいます。
調査では「必要な食材が購入できない」「水などで空腹を紛らわせている」との回答も。
さらに問題に拍車をかけているのが、夏休み。学校給食がなくなり、家での食事が家庭の負担になっているのです。
東京・八王子市では夏休みに給食センターを開放。一食300円で給食を提供する取り組みを始めるなど、対策を取る自治体も出てきていますが、今年も物価高騰、特にコメが高騰するなか、子どもの食事を巡る環境が厳しい状態が続いています。