歴代最長の「黒潮大蛇行」に終息の兆候 今後3カ月は状況を注視 気象庁
社会|
05/09 18:39

気象庁は黒潮が大きく南へ曲がる「大蛇行」について、7年9カ月ぶりに終息の兆候が見られると発表しました。
黒潮の大蛇行は日本の南岸を流れる黒潮が紀伊半島のあたりから大きく南に蛇行する現象で、過去60年間で6回観測されています。
気象庁は9日、2017年8月から始まり、過去最長となる7年以上にわたって継続していた大蛇行について、終息の兆候が見られると発表しました。
気象庁の観測船などで収集したデータを分析したところ、今年4月中旬から大蛇行が見られなくなったということです。
気象庁は今後3カ月程度、状況を分析したうえで、最終的な終息の判断を行うとしています。
また、大蛇行が発生すると海面水温が変化するため、研究者から漁業や気候などに影響が出ると指摘があることについて、気象庁は「明確な関連はよく分かっていない」との認識を示しました。