障害者が利用する出会い系アプリで「ぼったくり」 男女3人逮捕 被害額8000万円に
社会|
05/16 09:23
障害がある男性などを狙い、“ぼったくり”行為を行っていたとみられる男女3人が警視庁に逮捕されました。
■男女3人逮捕
8000万円被害か
警察に連行される黒縁メガネをかけた女。菅原梨那容疑者(24)です。
菅原容疑者は1月、飲食店従業員の柴田小太郎容疑者(21)ら2人と共謀し、男性客からおよそ185万円を不正に取りたてた疑いが持たれています。
菅原容疑者
「行きたい店がある」
菅原容疑者は、マッチングアプリで知り合った男性を東京・渋谷区道玄坂のバーに誘いこみました。
「飲み放題5000円」などと説明し入店させますが、飲み放題の対象ではない飲み物を150杯分、注文させたといいます。
被害者のなかには、弱視の障害がある人や脳性まひの人、発達障害の人などもいました。少なくとも8000万円の被害が出ているということです。
菅原容疑者らが使ったとみられるのが「障害者が利用するマッチングアプリ」です。
成蹊大学
高橋暁子客員教授
「『障害のある当事者』と『(障害に)理解がある人』のみが登録するサービス。最初からそれ(障害)が前提となっているアプリなので“相手に好意を持ったり信頼したりしやすい”側面がある」
こうした障害者の心理につけ込んだのでしょうか。
障害者からの法律相談を受ける辻川圭乃弁護士は、「周囲の人が異変に気付くことが大切」だと説明します。
辻川弁護士
「障害につけ込む人たちは『2人だけの秘密だから』というようなことを言って、なるべく相談させないようにする。普段お金特に使わないのに頻繁にお金が必要になっているとか、保護者や支援者の方が気付くことが必要」
(「グッド!モーニング」2025年5月16日放送分より)