収録・放送でセクハラ フリーアナウンサーが賠償求め愛媛の「あいテレビ」を提訴
社会|
06/06 19:14

番組の収録中にセクハラを受け、さらに放送されたとして、女性フリーアナウンサーが愛媛県のテレビ局「あいテレビ」に対して約4100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
訴状などによりますと、原告の女性フリーアナウンサーは愛媛県にあるTBS系列の「あいテレビ」が制作するバラエティー番組で司会を担当し、男性タレントら2人がレギュラー出演していました。
放送では男性タレントら2人の「床上手」など女性アナウンサーに対する性的発言をテロップで強調したり、女性アナウンサーのワンピースのファスナーが男性タレントらに下ろされる瞬間の映像も使われました。
女性アナウンサーはプロデューサーなどスタッフに改善を求めましたが、具体的な対応は取られず、あいテレビに対してハラスメントを容認し、放送まで行ったなどとして約4111万円の損害賠償を求めました。
女性アナウンサーは現在、重度のうつ病を患い仕事ができていないということです。
番組は約6年間放送され、すでに終了しています。
原告の女性アナウンサーは「業界の因習が改善され、同じように苦しむ人たちがこれ以上、増えないための抑止力となるよう、心から願っています」とコメントしています。
あいテレビはANNの取材に対して「訴状を受け取っていないのでコメントは控える。訴状を受け取り次第、内容を精査して対応を検討する」と回答しています。