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伝統の「江戸扇子」づくりが最盛期 15本の竹と和紙 職人がすべて手作業で30工程

社会

07/08 07:40


 東京・江戸川区にある老舗の扇子工房で太い骨と広い折り幅が特徴の「江戸扇子」作りが最盛期を迎えています。
 「江戸扇子」は15本の竹の骨と和紙のみで作られていて、紙の折り幅が広く、扇子を閉じたときにパチンと心地良い音を立てるのが特徴です。
 日本の伝統美を表現する小道具として落語の寄席など古典芸能でも使われてきました。
 絵柄は細かい模様が規則的に並んだ小紋柄や幾何学模様などが中心で、過度な華やかさをまとわない粋な美しさがあります。
 「江戸扇子」は絵柄が描かれた和紙に手際よく折り目を付けたり、のり付けした竹の骨を和紙の間に差し込んだり、30もの工程を経て完成します。
 1人の職人がすべてを手作業で行うため、でき上がるのに4日から1週間ほどかかります。 江戸扇子工房
 まつ井
 松井宏さん 「全部難しいんですよ。どこといって気を抜くところもありませんし、当然手を抜くこともできません。使ってくださる方はもう年齢問わず男女問わず、たくさんの方に使っていただければそれが一番うれしい」
 例年、4月下旬ごろから注文が増え始め、出荷が続く8月ごろまでは連日作業が続くということです。

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