トカラ列島で前例ない地殻変動を観測 わずか3日間で宝島と小宝島が10センチ離れる
社会|
07/12 06:20
先月から地震が相次ぐトカラ列島の地殻変動を分析したところ、わずか3日間で宝島と小宝島が10センチほど離れたことが分かりました。
鹿児島県のトカラ列島では先月21日から地震が相次いでいます。
専門家が地殻変動を分析したところ、最大震度5弱の地震が起きた7月2日からわずか3日間で、宝島と小宝島が南北に約10センチ離れたことが分かりました。
2日より前は2つの島が同じ方向に動いていたということです。
東北大学大学院
太田雄策教授
「過去の事例と照らし合わせた時に明らかに地殻変動のフェーズが変わったということに強い驚きを覚えました」
この要因については断定はできないものの、マグマなどの「流体」が地面を押し広げている可能性や断層が時間をかけて動く「ゆっくりすべり」が起きている可能性を指摘しています。
今回の分析結果は政府の地震調査委員会に報告されました。