東南海沖で津波の観測できず 13日から続くシステム障害が悪化 気象庁
社会|
07/16 18:30

気象庁は、静岡県から三重県までの東南海沖に設置されている地震観測システムについて、13日に発生した不具合がさらに悪化し、沖合で津波の観測ができなくなっていると発表しました。
気象庁によりますと、13日午後2時ごろ、東南海沖に設置されている「海底地震観測システム」で陸上の機器に不具合が生じたため、正確な時刻が反映できなくなりました。
そのため、14日、周辺で地震が起きた際に緊急地震速報の発表に最大で12秒程度の遅れが出る可能性があると発表しました。
気象庁は静岡県御前崎市にある基地局に職員を派遣して対応にあたったものの、原因の特定と復旧には至らなかったということです。
その後さらに不具合が悪化し、15日午後3時から沖合で津波の観測もできなくなっていると新たに発表しました。
一方で、津波警報を発表するシステムや沿岸部における津波の観測には影響がないとしています。
このエリアは南海トラフ地震の想定震源域であるため、気象庁は今後改めて現地に職員を派遣し、早期の復旧を目指す方針です。
画像:気象庁