各地で“波が川を逆流” 海面に複数の波状線も 広い範囲で津波観測
社会|
07/30 19:25
30日午前、カムチャツカ半島付近で発生したマグニチュード8.7の地震。北海道や千葉県など広い地域に津波警報が出され、広い範囲で津波を観測しています。
水位が上がっていく岩手県久慈港。午後1時52分に1.3メートルの津波を観測しました。午後5時半ごろには波が岸壁を越える様子が分かりました。
帰宅ラッシュを迎えた首都圏の交通網も混乱します。
京急本線は堀ノ内と浦賀の間、京急久里浜線は堀ノ内と三崎口の間、京急逗子線の金沢八景と逗子葉山の間で運転を見合わせています。いずれも再開のめどは立っていません。
タクシーを待つ人
「(Q.どのくらい待ってる?)2時間待ってる。その前は駅で1時間くらい待ってる。(電車が)走らないんじゃしょうがないから降りた」
現在運転を見合わせているJR各線について、JR東日本は30日中の運転再開はできない見通しだと明らかにしました。
午後6時ごろの千葉県の海沿い、川の水が逆流している様子が見えます。
茨城・大洗では60センチの津波を観測しました。砂浜を大きく波が打ち寄せた跡が見えます。
東京・晴海では午後1時11分に20センチの津波を観測しました。
観光客
「水上バスの予約を取っていて、確認しに来たら欠航になっていた」
神奈川・横浜や横須賀、東京・晴海でも津波を観測しています。
千葉県内房、伊豆諸島、相模湾、三浦半島などで津波警報が出されました。
気象庁
地震火山部管理課
地震津波対策企画官
清本真司さん
「第1波より後に来る波が大きいことがあるので、津波警報等が解除されるまでは避難を継続していただきたい。津波は最大の波が来てすぐに終わるわけではないので、徐々に高くなってきて、それがゆっくりと引いていく形になる。それを考えると、長い時間の津波が継続することが考えられる。少なくとも1日程度以上は津波の高い状態が継続すると考える」