気象庁の速報版「解析雨量」で過大算出の可能性 新プログラムに誤り発覚
社会|
07/31 19:34

気象庁が提供する雨量の速報的な解析結果について、新たに導入したプログラムに誤りがあり、雨量を通常より1.2倍ほど過大に算出していた可能性があることが分かりました。
気象庁は気象レーダーと雨量計から1時間の「解析雨量」を速報的に算出し、「線状降水帯発生情報」や災害の危険度を確認できる「キキクル」などに活用しています。
先月4日には、より精度の高い雨量の解析ができるプログラムを新たに導入していました。
しかし、そのプログラムの計算式に誤りがあったため、今月31日までに提供された速報的な「解析雨量」は最大で1.2倍程度過大に算出されていた可能性があることが分かりました。
気象庁は先月9日、鹿児島県で線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する情報」を出しましたが、この情報に関して雨量が過大に算出されていたかどうかは現時点で「分からない」としています。
気象庁は当面の間、先月4日以前のプログラムに戻して雨量の解析を行う方針です。