目の不自由な方と晴眼者が共に楽しむ「触れる彫刻展」をライフワークにしている彫刻家・片山博詞さんのアトリエにサカイスト・マサヨシがお邪魔して体験取材。
「触れる彫刻展」とは何なのか、彫刻展を始めるきっかけや制作にあたって工夫している所を伺いながらマサヨシが作品作りに挑戦します。
12月24日には、KBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン史上初となる催し物「触れる彫刻展 in KBC」をKBC社内にて開催。
また、12月25日にゆめタウン博多で行われる特別番組のグランドフィナーレではマサヨシが制作した作品を展示します。
触れてハッピー!感じてハッピー!どんな作品が出来上がるのかお楽しみに!
「触れる彫刻展 in KBC」の紹介
第3弾「共に楽しむ」
12月13日(金)放送
片山博詞さんは、2006年から美術館や介護施設や特別支援学校など様々なところで、「触れる彫刻展」や「ワークショップ」を開催されています。
「触れる彫刻展」について、その思いを伺いました。
「最初に“触れる彫刻展”をした時、見える方と見えない方がペアになって感想を述べながら楽しんでもらった。ある視覚障碍者の方から『片山先生の展示会では、触って楽しんでいる自分の姿を興味深く見ている周りの人の視線を感じた。自分も表現者になれるんだ!と思った』ただ享受するだけではなくて、自分が発信者になれる。どんな人でも表現者になれるという事は、人間の根本にある欲求だろうし、自分の存在を確かめる姿ではないか。明るい所の作品は、見える方が見えない方をエスコートする。逆に暗室だと、見えない方が見える方をエスコートする。見える事、見えない事って何だろうと考えるようになった。“触れる彫刻展”では、見えない事を不自由に思うのではなく、見えない事で分かってくることがあるという体験をしてもらいたい。」
楽しみ方は人それぞれ。まさしく目の不自由な方と晴眼者が“共に楽しむ”ことができる彫刻展ですね。
取材に同行して頂いた福岡市視覚障害者福祉協会の明治博会長は「全盲の方も化粧メーカーの方に教えてもらって自分でお化粧をする。諦めていたことを自分でやる。世の中、かわってきている。良い方に。」とおっしゃっていました。これまで彫刻という芸術に文字通り触れることがなかった目の不自由な方々が片山さんの取り組みで、明治会長曰く“諦めていたこと”が、また1つ“諦める必要がないもの”に変わりました。
彫刻家・片山博詞さんのご厚意で「触れる彫刻展 in KBC」を開催します。
【日時】12 月 24 日(火)正午から午後5時まで
【場所】福岡市中央区長浜1-1-1KBCビル1階「1C会議室」
【内容】片山博詞さんの彫刻作品を数点展示。もちろん実際に触れることが出来ます。入場無料。
なかなか無い貴重な機会です。是非、お越しください。
第2弾「ワークショップ」
12月6日(金)放送
福岡市在住の彫刻家・片山博詞さんは、視覚に頼らず触って鑑賞ができる展示会「触れる彫刻展」をライフワークにされています。また、美術館や介護施設や特別支援学校など様々なところで、ワークショップを行っています。今回もサカイスト・マサヨシと福岡市視覚障害者福祉協会の明治博会長が一緒にワークショップを体験しました。
ワークショップの手順は・・・
①紙袋の中の「あるもの」を5分間、とにかく触る。
(触りながら感じながら、様々な感覚をフル活用して、イメージを自由に膨らませます。)
②柔らかい加工粘土で浮かんだイメージを形作っていく。
(触った物そのままでもいいし、触った物からイメージを広げた物でもOK!上手い下手はありません。)
ポイントは「頭で考えて作るのではなくて、手が考え手を自由に動かすこと」。
そうすることによって、より楽しめるし面白いのが出来るんだとか。
マサヨシはどんな作品を作り上げたんでしょうか!?
マサヨシの作品は、12月24日(火)正午からKBCビル1階で行う「触れる彫刻展 in KBC」で展示します。
また、今回と同じようなワークショップを「触れる彫刻展 in KBC」の会場の前で行います。
参加費は無料です。
【ワークショップ参加者募集】
12 月 24 日(火)@福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル1階
①13:00~、
②15:00~、各回5名募集します。
晴眼者、目の不自由な方、どんな方でも参加可能です。
1名の参加でも複数の参加でも大丈夫です。(ただし5名以上はご遠慮ください)
参加者全員のお名前と連絡先と、何時からの回に参加したいかを書いてhappy@kbc.co.jp までご応募ください。
参加費無料。締め切りは12月15日日曜日。応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
当選者には12月18日(水)までにメールにてご連絡いたします。
第1弾「リンゴ」
11月29日(金)放送
福岡市在住の彫刻家・片山博詞さんのアトリエにサカイスト・マサヨシがお邪魔しました。
片山さんは、2006年からすべての来場者が視覚に頼らず触って鑑賞できる「触れる彫刻展」を数多く開催されています。その彫刻展の中でも大切にしてるモチーフは「リンゴ」なんだそうです。
その理由を伺ったところ・・・、
マルティン・ルターの言葉「明日世界が滅びるとも、私はリンゴの木を植える」。彫刻作品は、見るだけでなく触れることで「新たな発見」が感じられる。見ないで触れることで、いろんなイマジネーションが湧き上がってくる。触角は繊細な感覚。目を閉じて触ることは「旅に出るような感覚」。。。というハッピーアワーらしからぬ、なんとも高貴なインタビューになりました。
FRP樹脂で出来た「肩にリンゴが乗っている女性の像」や、ブロンズで出来た「男性の顔」などの片山さんの作品に触れてみると、素材によっても温度(冷たさ)、ザラザラ感、繊細さ、力強さなど、様々な違いがあります。それを皮膚感覚で味わうという経験をしたことがある人は少ないんじゃないでしょうか。
また、片山さんのアトリエに同行して頂いていた福岡市視覚障害者福祉協会の明治博会長にもお話を伺いました。明治会長は「一般的に言うと、視覚障碍者にとって美術館って、なんも面白くない。片山先生の“リンゴ”は何か意味があるんだろうなぁ・・・と思いながら触る。日頃、私達は受け身なんですよ、与えられる情報が。“触る”は、僕が主導権を持っている。触れるという芸術に出会わせていただいたのは片山先生。」とおっしゃっていました。
今回、彫刻家・片山博詞さんのご厚意で「触れる彫刻展 in KBC」を開催することが決定しました。
【日時】12 月 24 日(火)正午から午後5時まで
【場所】福岡市中央区長浜1-1-1KBCビル1階「1C会議室」
【内容】片山博詞さんの彫刻作品を数点展示。もちろん実際に触れることが出来ます。入場無料。
このほかにも「ワークショップ」を企画していますがその紹介は次回!