福岡県吉富町の閑静な住宅街に響き渡る太鼓と笛の音。
音のする先へ向かうと、そこはなんと個人のお宅。中では、国の無形民俗文化財に指定されている『土屋神楽講(つちやかぐらこう)』の練習が行われていました。
神楽が好きすぎるあまり自宅を改装して練習場を作ったのは、土屋神楽講の議長を務める宮房宏さん。
後継者不足により昭和30年後半に一度途絶えた伝統の舞を、宮房さんの父と宮房さん自身が中心となり、見事に復活させました。
■古事記がもとになった神事芸能
神楽とは、日本最古の書物といわれる「古事記」を題材とした、神へ奉納するための神事芸能です。豊前地方にある31の神楽団体の多くが国の指定を受けており、『土屋神楽講』もその一つ。吉富町のキッズクラブで神楽教室を開くなど、未来を担う子どもたちへの指導にも情熱を注いでいます。
■演目は「大蛇退治」!手作りの大蛇が暴れ回る
人気の演目「大蛇退治」は、スサノオノミコトがヤマタノオロチからクシイナダヒメを救う物語。
作中に登場する大蛇は、なんとわらを編んで作られた手作りのもの。地域の人々が協力して作る作業も、伝統文化を受け継ぐ大切な時間となっています。本番ではこの大蛇が迫力満点に暴れ回り、観客を魅了します。
■華やかな衣装のヒロイン
クシナダヒメは、華やかな衣装とお面を身にまとって登場します。
大蛇に捕らえられ食べられそうになる危機一髪の場面にスサノオノミコトが駆けつけ、見事大蛇を退治するクライマックスは見応え抜群です。
激しい舞の中にも、伝統を守り神への感謝を捧げる真摯な心が息づく『土屋神楽講』。「感謝の意を持ち、皆様の安寧無事を願いつつ精進しています」と宮房さんは語ります。歴史と情熱が詰まった圧巻の舞を、ぜひ間近で体感してみてはいかがでしょうか。
『土屋神楽講 秋季大祭』
・幸子古区公民館 10月4日(日) 12:30~22:00
・喜連島区公民館:10月10日(土) 9:30~23:00
・広津上区公民館:10月11日(日) 10:00~22:00
・壺神社:10月14日(水) 13:00~22:00
Instagram@tsuchiyakagurakou
※営業時間などは変更される場合があります。事前にご確認ください。
※九州朝日放送 2026年9月29日「地元応援live Wish+」の放送内容です。
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