【わざわざ行きたい店】餃子の旅!昼のみ営業!豚汁とセット!?「毎日でも食べられる餃子」を目指す『餃子のマルサ』の餃子セットがちょうどいい理由(福岡・桂川町)【まち歩き】

平日のお昼どき。カウンターの端に座って、鉄板の上でパチパチ鳴る音を聞いています。

目の前の黒い盆には、焼き目のついた餃子が6つと、白いご飯と、湯気の立つ豚汁、そして瑞々しいフルーツ。これで税込850円です。中華料理店の派手さはないし、かといってチェーンの均一さでもありません。

なんというか、ちょうどいい。

福岡県嘉穂郡桂川町にある「餃子のマルサ」。丸で囲まれた「サ」の看板が目印の、2026年3月にオープンした店です。

■スイーツの世界から、餃子へ

店主・堺さんは以前、飯塚市でテイクアウト専門のスイーツ店をひとりで営んでいました。その期間、約9年。今でも当時のお客さんがこの餃子屋を訪ねてくるほど、愛された店だったそうです。
それでも、業態を変えることにしました。

「スイーツって、商品開発をはじめ、毎日流行に追われて、追われて」

流行の最前線を9年走った人が、走り方を変えることを決める。走れなくなったからではなく、この先も作り続けたいから。

「流行に追われないものを、ずっと作り続けたかったんですね。何か作れるものを、自分で身につけておきたいなと思って」

そこで選んだのが、餃子でした。
特に餃子が大好きだったというわけではありません。何かを作ることが好きだったから。手を動かし続けられて、この先もずっと、流行に振り回されずにいられるもの。

「まずはお店を作って。ゆくゆくは、餃子だけを作れるような仕事をやっていきたいなと」

■目指したのは、派手さじゃなくて

開店までのおよそ半年、堺さんは試作を繰り返しました。
目標にしたのは、インパクトのある味ではありません。

「飽きが来ないこと。毎日でも食べられる味」

餡は国産の豚バラとロース。キャベツ、ニラ、生姜、ニンニク、長ネギ。ジューシーで、それでいて野菜の存在がちゃんと立っています。噛んだときに脂が押し寄せてくる感じがありません。
皮は、これも数えきれないほど試した末に「餡との相性がいちばんいい」と選び抜いたもの。
香ばしい焼き目に、もっちりとした皮。

「自分好みでない味って、これでいいのかな?って思うんですよね。でも自分好みの味になると、よし、これでいける!って自信が出る」

自分の舌を頼りにたどり着いた「これでいける」の一皿です。


■中華スープじゃなく、豚汁な理由

定食に添えられるのは、卵スープでも中華スープでもなく、具沢山の豚汁。
これにも、ちゃんと理由があります。

「一般的に、餃子には卵スープとか中華スープがつくことが多いんですが。地域の皆さんに愛されるお店を目指しているので、健康面とか満足度とか、そういったものも含めて、豚汁をやりたいなと」

ご飯と、餃子と、豚汁。並んだ盆の上は、中華ではなく、まぎれもなく定食でした。
ちなみにご飯は、おにぎりを選ぶこともできます。お腹の具合や、そのあとの予定に合わせて選べるのがうれしいところ。

■ひとりでも、ゆっくりでも

内装は、焼肉屋さんだった居抜きをそのまま活かしています。焼肉の台の上に天板を乗せたテーブル。カウンターは4席で、ひとりでも入りやすい雰囲気です。奥には掘りごたつ席もあります。

「おしゃれを目指すより、落ち着ける感じを出したくて」

その言葉どおり、ちゃんとごはんを食べて、少しぼんやりできる空気がありました。


■食後に、アイスを

餃子セットに500円を足すと、唐揚げ2本とこのアイスが付いてきます。しっかり食べたい日は、こちらで。

この唐揚げが、また手が込んでいます。手羽先を一本ずつ加工した、チューリップ唐揚げ。骨を抜いて肉を寄せる、あの下ごしらえを一つ一つ手作業でやっているそうです。片手で持って、かぶりつける。餃子と一緒に頼んでも、手が汚れずに済みます。

そしてアイスは、ブルーベリーレアチーズ、エスプレッソクッキーなど。ちょっと凝った顔ぶれです。

「バニラとかチョコとか単純なものより、変わった味を入れ替えながら、ちょっとでも楽しんでもらえたら。食べてすぐ出るより、ちょっと長居したいという方に、食後に食べていただきたいです」

種類は入れ替わるので、次に訪れた時の楽しみにもなります。

■お昼を、ゆっくり過ごす

今後やってみたいことを尋ねると、こんな答えが返ってきました。

「桂川の食材を使ったメニューを作ってみたいですね」

地域の食材でつくる餃子やメニュー。いつか、そんな一皿が並ぶ日が来るのかもしれません。

丸で囲まれた「サ」の看板を目印にハンドルを切って、焼き上がる音を聞きながら、お昼の時間を少しゆっくり過ごしてみる。
そういう時間が、たまには必要だなと思いました。

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■『餃子のマルサ』
住所:福岡県嘉穂郡桂川町土師28-446
電話:080-6438-6249
営業時間:11:00〜15:00(LO14:30)
定休日:第1・3・5日曜
Instagram :@gyozanomarusa.2026
https://www.instagram.com/gyozanomarusa.2026/
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※情報は2026年9月時点のものです。記載内容は変更している場合があります。

■ 餃子のマルサ

住所:福岡県嘉穂郡桂川町土師28-446
Instagram: @gyozanomarusa.2026

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