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インド機事故 なぜ墜落? 映像に“異変”死者265人に

国際

06/13 18:10


 地元メディアによりますと、インド機墜落事故の死者は265人になりました。大惨事は、なぜ起きたのか。離陸して墜落するまでを捉えた最新映像には機体の異変が映っていました。 ■死者265人に…映像に“異変”
 200人以上が死亡、過去10年で世界最悪といわれる墜落事故。なぜ墜落したのか。元機長が事故映像の不可解な点を指摘しました。 元日本航空機長
 SRC研究所
 塚原利夫氏 「ここで通常車輪が上がり始める。どうも車輪が上がらずにそのまま上昇している」
 インド西部で旅客機が墜落した事故。乗客乗員241人が死亡しました。
 乗員乗客242人を乗せた飛行機。徐々に高度を上げる機体。本来ならこのまま上昇するはずが、わずかに左に揺れて下降し始めます。そして離陸から約30秒後…。
 別の場所から撮られた映像。機体は地上すれすれのところを進みながら高度を落とします。機体は車輪が出たまま、機首は上を向いたままに見えます。木々の向こうに見えなくなるとすぐ、大きな炎が上がります。
 事故原因についてはエンジンの不具合、バードストライクの可能性が指摘されています。元日本航空の機長は…。 元日本航空機長
 SRC研究所
 塚原利夫氏 「鳥の衝突『バードストライク』と言われているが、この場合も何らかの兆候が出るはず。この映像は飛行機の後ろを見ることができるが、煙も出ていなければ、火も出ていない。鳥衝突は考えられない。考えられるのはエンジンが両方停止した。同時に故障したというよりは、燃料系統の不具合で両方のエンジンに燃料がいかなくなった。エンジン両方同時に止まることはあり得る」
 元機長が注目したのは映像の、この部分です。 元日本航空機長
 SRC研究所
 塚原利夫氏 「違和感はここから。この状態で本来すぐに車輪を格納する。飛行機の車輪は非常に空気抵抗が大きい。通常の離陸でも、緊急事態のエンジンが故障した時の離陸であっても、速やかに車輪の上げ操作をする。大体操作するのは、浮かび上がってから約2~3秒。それからゆっくり車輪が入っていくが、この時点でしまわず出たまま。ということは、これからあと何かが起こったのではなくて、すでにこの時点では何かが起こっていると考えるのが一般的だろうと」
 さらに、その飛行姿勢についても違和感を指摘します。 元日本航空機長
 SRC研究所
 塚原利夫氏 「車輪が滑走路を離れてから15秒後、高度が約180から190メートル。15秒後から飛行機は機首上げの姿勢を取るが、水平飛行をしている。水平飛行をしているということは、揚力が維持された状態で加速できない。離陸して約15秒間で姿勢は同じ、上昇しないで高度、水平で保っている。水平で保っている時間が20秒間。これは上昇もできない、失速もしないギリギリのところで頑張っている状態。この後、推力を変えなくても失速速度に近付き、徐々に飛行機が沈み始めたのか、15秒の水平飛行の最後12、3秒で機体が少し右と左に傾いている。これが失速の最終的な完全な失速に入る前の状態だったか」
 地元メディアによりますと、地上では学生ら24人の死亡が確認されたということです。
 乗客乗員241人が死亡した事故。唯一の生存者がイギリス国籍の男性です。 生存者の家族 「彼は父に『飛行機が墜落した。なぜ生きているのか、どうやって脱出したのかも分からない』彼が生きているなんて奇跡です」
 生存した男性が座っていたのは11A。エコノミークラスの最前列にあたります。
 520人が死亡した1985年の日航機墜落事故。今回の事故とは状況が違いますが、生存者4人は座席後方に座っていました。
 なぜ、前方の席にもかかわらず生存できたのか。CNNは直後の様子をこう伝えています。 CNN 「彼の席はエコノミークラスの最初の列です。非常出口に近い場所でした。彼は衝撃の瞬間の直後、非常出口から飛び降りたそうです。彼は足を引きずりながら救急車の止まっている所まで歩いた。彼は離陸から30秒後くらいに大きな音を聞いたと言っています」
 3日前の羽田空港の写真。墜落した当該機「ボーイング787」が見えます。
 民間のフライトレーダーによりますと、羽田からインド・ニューデリーへフライトします。この後、事故が起きたアーメダバードへ向かいます。そしてロンドンへ行く予定でした。ロンドンへ向け離陸した約30秒後に墜落することになります。 元日本航空機長
 SRC研究所
 塚原利夫氏 「もう少し事故調査が進めば、フラップ(翼の一部)や車輪の状態を見れば絞ることができる。事故調査は時間がかかるとは思わない」 (C)
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