優勝賞品は日本車 過酷なハトのレース エジプト
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06/14 18:48
町中で1番身近な鳥といえば、ハトではないでしょうか。「平和の象徴」としても知られますが、そんなハトの珍しい長距離レースに密着しました。優勝賞品はなんと車です。
エジプトで開催されたハトの長距離レース。ICチップを取り付けたハトがゴール地点に到着するまでの時間を競います。
優勝者に贈呈されるのは、なんと日本車です。
実は、エジプトをはじめとする湾岸諸国では、ハトを食べる文化もありますが、自宅の屋上に飼育小屋を手作りし、育てる愛好家も多くいます。
アフマド・アルワシフィさん(39)
「ここではおよそ50組の高品質なハトを飼っている。これはチャンピオンの1羽だ」
エジプト北部でハトを飼育するアフマドさんも、レースに参加する1人です。
きっかけは13歳の時、友人からの勧めでした。今では海外のレースで優勝経験を持つハトを購入し、飼育しています。
日本円で1500万円を超えるものもいるというから驚きです。
アフマド・アルワシフィさん
「(Q.強いハトの特徴は?)スピードがあり、警戒心が強く、活動的で常に鋭く、注意力がある」
娘のホダさん(5)も、ハトレースのとりこになっています。
アフマドさんの娘
ホダさん
「将来、医者になりたいけど、父のようなハトのチャンピオンにもなりたい。父が勝つと、とてもうれしいんです!」
迎えた当日。出場するのは世界各国から強者が参加する最長距離420キロの過酷なレースです。
この日は強い向かい風。過去には、出場したうち1割しかゴールにたどり着けなかったこともあるといいます。
ライブ実況者
「ここに強さがある!ここに興奮がある!ここに楽しみがある」
果たして、アフマドさんの結果は…。
アフマド・アルワシフィさん
「優勝しました!」
出場530羽の頂点に輝きました。
早速、娘に報告です。
アフマドさん
「きのうは何を話していたんだい?」
ホダさん
「車が当たるって言ってたわ!おめでとう、パパ」
アフマドさん
「ありがとう」
アフマド・アルワシフィさん
「近い将来、パタヤやビクトリアなど、ヨーロッパやアジアで開催される国際大会への出場も考えています。私の野心に限界はありません」