トランプ大統領 誕生日に軍事パレード… 500万人超が抗議デモ 分断さらに深刻に
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06/15 17:59
アメリカのトランプ大統領は、自身の誕生日に首都ワシントンで軍事パレードを行いました。一方、全米各地で政権に反対するデモが行われ、500万人以上が参加しました。
■トランプ大統領誕生日
分断さらに深刻に
群衆の間に次々と打ち込まれる催涙弾。もうもうとガスが立ち込めるなか、人々の喧騒(けんそう)が響きます。
一方、首都ワシントンでは祝砲が上がりました。
トランプ大統領が姿を見せて始まったのは、陸軍創設250周年を記念する軍事パレードです。
ホワイトハウスの南側の大通り1.4キロを、戦車など車両150台、航空機50機、そして6500人以上の兵士が行進しました。
トランプ大統領
「我が国は今、世界で最もホットな国だ。そしてまもなく史上最も偉大で強い国になるだろう」
34年ぶりに首都での軍のパレードが行われたこの日は、トランプ氏の79回目の誕生日にもあたります。
そのため「軍の私物化だ」と批判の声が上がり、また、パレードに合わせて全米2100カ所以上で反トランプデモが行われました。
ニューヨークの男性
「アメリカに王様はいない。トランプは王様気取りだ」
アトランタの女性
「金正恩の誕生日パレードではミサイルなどの兵器があった。今、ワシントンで起こっていることと全く同じです」
デモ隊と警察が激しくせめぎ合ったのは先日、海兵隊が配備され、厳戒態勢にあるロサンゼルス。次々と催涙弾が撃ち込まれ、辺り一面が煙に包まれるなか、一歩も引かない人たちの姿も見られました。
トランプ大統領
「すべての国々は勝利を祝う。アメリカもそろそろ祝うべきだ」
この言葉とは裏腹に、アメリカ国内の分断はより深刻になっています。