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インド旅客機墜落 1人の生存確認「どう生き残ったか分からない」 新たな映像も

国際

06/13 14:37


 インドの西部で、乗客乗員242人を乗せた旅客機が離陸直後に市街地に墜落しました。現地メディアは生存者1人を発見したと伝えています。 ■インド旅客機墜落の新たな映像
 空港を離陸するエア・インディア機を捉えた新たな映像では、旅客機は徐々に高度を上げていきます。
 本来ならこのまま上昇を続けるはずですが、高度を上げることができず、逆にある所から徐々に高度が下がり始めます。
 その後、機体はわずかに左側にゆれながら下降していきます。
 離陸してから約30秒後、墜落し大きな炎が上がりました。 ■生存者「どうやって生き残ったか分からない」
 離陸直後に撮影された映像では、機体が地上すれすれの所を進みながら高度を落としていきます。
 もう一度映像を見ると、機体は車輪が出たままで、機首を上に向けたまま徐々に高度を下げていくのが分かります。
 木々の向こう側に機体が見えなくなると、すぐに大きな炎が上がりました。
 墜落直後に撮られたとみられる映像では、黒煙が6階建ての白い建物よりもはるか上空まで上がっています。
 黒煙は空港からも見ることができ、離陸後すぐ近くに墜落したことが分かります。墜落現場周辺の建物や車などは黒く焦げ、機体の破片も散乱しています。 乗客の家族 「妹はロンドンに行く予定でした。午後1時10分のフライトでした。ロンドンに行く前に墜落しました」
 2階の高さから尾翼だけが外へと出ていて、機体が建物に突っ込んでいったのが分かります。
 事故を起こした旅客機は現地時間12日、インド西部のアーメダバードからイギリス・ロンドンに向かう予定でした。
 離陸直後に緊急事態を知らせる信号を出した後、空港近くの住宅街に墜落しました。
 フライトレーダーで見ると、滑走路付近で高度約190メートルに達していて、レーダーはそこで途絶えています。
 現場付近は病院が点在する住宅地で、墜落場所は医師の宿舎と現地メディアは報じています。
 現地メディアによると、乗客乗員は242人のうち死者は240人以上。確認された生存者は1人だということです。
 ベッドに横たわるのは、乗客の男性。大事故から奇跡的に生還し、お見舞いに来たシャー内務大臣と話をする様子が見てとれます。
 BBCなどよると、男性はイギリス人で墜落直後に自分の父親に対し「墜落したが自分は生き残った。同乗していた兄弟の行方が分からない。他の乗客の姿も見えない。どうやって生き残ったか分からない」とビデオ通話で話したそうです。
 現地警察によると、生存した男性は機体前方左側、非常口隣の窓側に座っていたということです。
 乗客はインド人やイギリス人など多国籍にわたっていますが、日本人が巻き込まれたとの情報はありません。
 墜落した現場の宿舎でも5人の医学生の死亡が確認されています。
 アーメダバードは人口約800万人。商工業都市として近年急速な発展を遂げているインド西部の主要都市です。 目撃者 「外に出ていたら強烈な音がしたんだ。すごい煙が出てきて、人々は走って逃げていた」 「大きな音が聞こえ地震のように揺れました。墜落とは知りませんでした。ここに来て墜落を知りました。遺体がたくさんありました」
 墜落した機体はボーイング787。2011年に就航を開始し、革新的な技術が用いられたその機体にはボーイング社が愛称として「ドリームライナー」と名付けました。 ■ボーイング787初めての墜落事故
 墜落した旅客機の機体番号は「VT-ANB」。航空機追跡サイトによると、その機体は事故2日前の朝に羽田空港に着陸。そこから数時間後にインドのデリーへ飛行していました。
 今回の機長は8000時間を超えるフライトをこなしている大ベテラン。加えてボーイング787に関して言えば初めての墜落事故です。 航空専門家
 ジェフリー・トーマス氏 「(Q.これまでB787に問題はあったのか?)運用開始当初はバッテリーに不具合が生じていましたが、新たなリチウム電池を採用し解消されています。傑出した航空機として1000機以上が導入されています」
 今回の事故を受け、インドのモディ首相はXで次のようにコメントしています。 「アーメダバードでの悲劇は、私たちに衝撃と悲しみをもたらしました。言葉では言い表せないほど胸が張り裂ける思いです。被害者支援のため関係閣僚や当局と連絡を取り合っています」
 さらに、53人のイギリス人が搭乗していたことを受け、イギリス政府も緊急対応チームの設置を決めています。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年6月13日放送分より)

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