“年金底上げ”法案成立へ 自民・公明・立憲が賛成 パートの厚生年金加入拡大
政治|
06/13 09:54
厚生年金の積立金を活用する基礎年金の底上げ法案を含めた年金改革法案が、13日に参議院本会議で可決・成立する見通しです。
■「年収106万円の壁」段階的に撤廃へ
12日、参議院の厚生労働委員会で自民、公明、立憲民主の3党の賛成多数で可決された年金改革法案。法案には、厚生年金の積立金を活用する基礎年金の将来的な底上げ策が盛り込まれました。
公明党
新妻秀規参院議員
「将来世代の年金水準の低下を防ぎ、就職氷河期世代に多く見られる低年金問題にも対処する重要な方策であり、国民の年金に対する安心感の確保にも資するものと考えております。この底上げ措置の実施判断は具体的にいつ判断されるのか」
石破茂総理大臣
「物価や現役世代の賃金の動向も注視しながら、今後の社会経済状況を見極め、次期財政検証の結果を踏まえ社会保障審議会年金部会において議論し、その後、法案の形で国会にお諮りする過程」
パートで働く人などが厚生年金に加入する年収の条件、いわゆる「年収106万円の壁」や、企業規模が従業員51人以上という条件も段階的に撤廃されます。
石破総理
「将来の受給者の給付を充実させると。それと同時に現在の受給者の年金を増額させる。さらに経済が好調に推移しない場合における、将来の給付水準の確保にもつながる、これを目指した極めて重要なものだ」
法案は、13日の参院本会議で成立する見通しです。
(「グッド!モーニング」2025年6月13日放送分より)