「SNS型投資詐欺」食い止める 銀行員に感謝状 「イギリスに行ったことない」で見抜く
社会|
06/14 10:13
東京・江東区の銀行に訪れた80代の女性をSNS型投資詐欺の被害から救ったとして、女性行員が警視庁から感謝状を贈られました。
三菱UFJ銀行
木場深川支店行員
「一銀行員として行ったことも住んだこともない国に口座があるのは違和感しか覚えなかった」
警視庁から感謝状が送られたのは、三菱UFJ銀行、木場深川支店の40代の女性行員です。
先月、80代の女性が「イギリスの銀行口座に900万円があり、その金を国内に送金したい」と支店を訪れました。
窓口を担当していた女性行員が話を詳しく聞くと、女性は投資関係のトークアプリのグループに入っていて、「手数料40万円を払って900万円を別の口座に移し、仮想通貨に変えて運用しましょう」などと誘われ、送金手数料として40万円を指定の口座に振り込むよう要求されていることが分かりました。
SNS型投資詐欺の典型的な手口と感じた女性行員はその場で警察に通報し、被害を防いだということです。
警視庁の深川署管内では今年に入り、SNS型投資詐欺の被害額が1億円以上に上っているということで、「高齢者に限らずすべての年代で注意してほしい」と呼び掛けています。